ここまでのあらすじ
1999年
――人と不動産のより幸せな関係を求め、長嶋修は霧深い業界の海へ小舟を漕ぎ出した。中立の旗を掲げたさくら事務所はホームインスペクションの光で暗礁を照らし、仲間を増やしながら内紛という嵐に傷つきつつも乗り越える。舵を継いだ大西倫加は航路をマンション管理・防災・不動産仲介へと広げ、らくだ不動産、BORDER5、だいち災害リスク研究所など新たな船を束ね船隊を編成。政治・経済・金融が激しくうねり、AIを筆頭とするテクノロジーの大波が押し寄せる大海原へ――"豊かで美しい社会"というまだ見ぬ宝を次世代に届けるため、SJGの冒険はさらに加速する。
第四章、ここに開幕。
Chapter Recap